なぜ必要か？WHY
なぜ必要か？
「セレンディピティとは、偶然見つけたある物（事）に、新たな価値を見出し、奇跡や幸せを生む能力」 です。 化学やノーベル賞の世界では、セレンディピティはポピューラーな立場で位置付けられています。ノーベル自身もダイナマイトを作るために珪藻土でニトログリセリンを安定させたのはセレンディピティです。 木から落ちるりんごから重力を発見したニュートンや、シャンデリアを見て振り子の等時性を発見したガリレオもセレンディピティによってなし得たと言えます。 偉人と言われる人は、セレンディピィのおかげで、成功を収めている場合が多数見受けられます。
ここで疑問がわきます。
①セレンディピティは、偉人しか持てない能力なのでしょうか？
②セレンディピティを持つ人は、全て偉人になれるのでしょうか？
答えは、いずれもＮOですね。
「奇跡を生む能力」という定義をもう少し具体化してみましょう。奇跡というと、とてつもなく偉大な事で滅多な事では起こらない様に感じますが、実際には、それぞれが幸せになるという言葉と似ています。幸せは、万人に共通な言葉ではありますが、内容に関しては共通ではなく、人それぞれです。たとえば、研究や実験をしている時が幸せな人もいるでしょうし、本を読んでいる時間が一番幸せだという人もいます。人によっては、歌を歌っているときかもしれませんし、美味しい食事をしている時かもしれません。逆に言うと、人の幸せと言えるものは、他人にはそうでもなかったりします。たとえばニトログリセリンが安定した事や、万有引力を発見できたことは、今の私達の生活の中では、そんなに大きな存在ではありませんし、喜びや幸せとも言い難いものです。（本当は重要な事なのかもしれませんが、勉強不足による理解が足りないのかもしれません。）つまり、多くの人の幸せは、その人やその時代に生きる周りの人たちに限定できるとも言えます。ですから、まず、自分の幸せとは何か？を考える必要があるのです。
たとえばあなたの幸せはお金を得ることだとします。そこでもし、誰かから突然1万円もらえたら嬉しいですか？もちろん、嬉しいですよね。そしてそのお金をどう使いますか？食事に行ってしまったり、ゲームに使ってしまったり、テーマパークに行ってしまったりするかもしれません。あっと言う間にその1万円を使ってしまいます。食事した事やゲームを買った事、テーマパークに行った事自体は、幸せかもしれませんが、1万円をもらった事自体は、しばらくするとすっかり忘れてしまうことでしょう。これはなぜでしょうか？ 理由は二つあります。ひとつは、お金を得ることがあなたの幸せではないからという事、さらにもう一つは自分自身で幸せを作っていないからです。（自分の努力によりお金を得ていないからです）。という事は、自分の努力で得た物は、幸せを感じることができると結論付けできますね。
言葉の定義に戻りましょう。セレンディピティは、自分自身である物（事）を発見し、自分がそれに価値を見出して、自分で奇跡を生み、自分が幸せになるという事です。つまり、自分の力で達成する事がセレンディピティで、尚且つ実現できた時には、その奇跡の大小よりも幸福感は莫大な物になります。人からもらう幸せよりも自分自身で作りだした幸せの方が、はるかに嬉しいという事がお解り頂けましたね。幸福感を得ると自分の事が好きになり、もっと新しい事にチャレンジしていきたくなります。そうして、セレンディピティを活かしさらに幸せになっていく・・・・奇跡のスパイラルが幸せを増幅させるという事です。 つまり、結論として言える事は、セレンディピティは個々人にとって非常に重要な物で、これからの人生において、重要な役割を果たしていくという事です。ですからこれを向上させる事は大きな課題となるのです。
さらに疑問がわきます。
・セレンディピティの向上は、個人にしか必要ないものでしょうか？
新しい物やサービスを作りだす必要性が高い企業や組織にとって、セレンディピティは重要です。なぜならセレンディピティを鍛える事によって、洞察力、構想力、創造力、企画力、発想力が生まれ高い利益をもたらすと考えられるからです。特に、変化の激しい現代社会においては、顧客のニーズも日々変わっていきますから、 企業や組織にとっても「奇跡を生む」セレンディピティは必要不可欠な物なのです。
如何ですか？
セレンディピティの重要性、ご理解頂けましたでしょうか？
私達は、このセレンディピティを高めるための様々なプログラムを用意しております。